第6章 思い出
「おかえりー…てなんだそれ?」
家に帰ると無駄に大きいソファーに座る棗が袋を覗いてきた。
「秘密。」
あたしは荷物をおくと棗の横に座った。
「ふーん……でも見ちゃうもんね。」
「あ!!」
棗は置いてあった袋を手に取り中を見た。
「…特攻服?…それにお前これ"極使天馬"のしかも総長のじゃねぇか!!どうしたんだよこれ!?」
「彼氏のだけど…。」
「はぁ!?お前の彼氏ってあの"秋本 誠也"さん!?」
驚いたようにあたしを揺さぶってくる。
「そ…そうだってばぁ。」
「お前!!……」
「あら、どうしたの?そんなに騒いで。」
棗が騒いでいると後ろから声がした。
ママだ。
「なっなんでもない。」
棗はあわてて袋を隠した。