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レッテル 1
第1章 彼氏
住宅地へ入ったところで辺りは静かになった。
上手く警察をかわしたようだ。
誠也君は2階建ての家の車庫にバイクを止めた。
「…ん。」
彼はそう言うと降りやすいように手を貸してくれた。
「ありがと。」
あたしがニコッと笑うと彼は別にといった。
「えと……ここどこ?」
今まで見たことない場所だ。
「俺ん家。」
「え?」
誠也君の言葉にドキッとした。
なぜなら彼の家に来るのは初めてだからだ。
内心跳び跳ねるほど嬉しい。
心なしか口元が緩みそうになる。
が、彼の前では平常心を保った。
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