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レッテル 1
第52章 歯車
「そうか、分かった。」
PM10:00過ぎ。
宗次郎の携帯に藤堂から通話が入った。
彼は内容を聞くと通話を切った。
――どういう事だ。
煙草を取りだしくわえた。
江田と裏切り者が――。
ジッポーで火をつけ天井を見上げる。
これは準備をしておく必要がある。
明日にでも、組員に伝えておこう。
裏切り者の事は伏せて、町を警戒させる事だけ伝えるべきだな。
混乱を避けるためにも。
善司にも一応連絡をいれとくか。
携帯を取りだし、電話をかける。
「俺だ、実は…。」
小声で言った。
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