第52章 歯車
「で、これからどうすんだよ?」
腕を組みながら堀田が見た。
「決まってんでしょ、片っ端から潰そうぜ?その方がクソ簡単じゃん。」
南が笑いながら提案した。
「面倒臭い。」
カチャカチャとルービックキューブを回しながら伏田が呟く。
縦の列が黄色に揃った。
「えー、超良いじゃんソレ。フッシーは超面倒臭がりすぎっしょ。」
北川が両指を伏田に指しながら口を尖らせている。
「つっても、ここは総長が決めんだろ?早く決めろよ、総長。」
白井が堀田を見た。
「んぅ………わかった。南の提案可決!!やーさんも、族も不良も狩ってよし。ただし、依頼者には手出すんじゃねーゾ?」
堀田の目が光った。
「へいへーい。」
皆が頷く。
「つか、その前に飯食いいこうや。腹へった。」
ガシガシと堀田が頭を掻いた。