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レッテル 1

第51章 溺れた者と再来




加藤は走った。
奥へ。
そして、扉を開くと見えた。
天井からぶら下がる三つの―――

「同じや……あん時と―――。」

死体。
いつからぶら下がっていたのか。
もう完全に腐っている。
汚物も散らばって目玉が――。
いや、これ以上は言うまい。
それよりも建一が……。

「なんスか……これ――。」

後ろから声がした。

「お前……。」

ゆっくりと振り向く。

――ダメだ

――見るな

――目をふさげ―――ケンッ!!

加藤は健一を脇に抱えると部屋を飛び出した。




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