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レッテル 1
第51章 溺れた者と再来
「おいッ!!吉田さっさと来いよッ!!」
昼休みに入って、ザワザワとざわめく教室で松崎君が吉田君を呼んだ。
それだけならいい。
ズルズルと彼の制服の後ろ襟を掴んで引きずっている。
「……や……めて。」
吉田君が小さく呟いた。
けれど、周りの声に消されてしまっている。
「まだやってんの?」
麻央が呆れたように言った。
「懲りない奴等。」
お弁当箱を持ちながら美奈子が椅子に座る。
「てゆうかさぁ――。」
でも、話題は直ぐに別の話になってしまった。
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