• テキストサイズ

レッテル 1

第51章 溺れた者と再来



忘れていた気持ちを思いした時ほど、強くなれる。
力じゃなく、心が。
組に対する忠誠心も。
今の彼は駒犬でも構わない。
そこから這い上がって組一番、いや、日本一の番犬に成り上がってやる。

加藤は煙草を噛み締めた。
苦い煙が肺を侵食する。

フー―――

鼻から煙を吐き出した。

「じゃあ、こっちなんで。馬場団地の回収、大変ッスけど頑張ってください。」

手を振りながら右の道へ夛田が歩いて行く。

「おう。まぁ、ジブンも頑張り。」

加藤達は手を上げた。



/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp