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レッテル 1
第51章 溺れた者と再来
忘れていた気持ちを思いした時ほど、強くなれる。
力じゃなく、心が。
組に対する忠誠心も。
今の彼は駒犬でも構わない。
そこから這い上がって組一番、いや、日本一の番犬に成り上がってやる。
加藤は煙草を噛み締めた。
苦い煙が肺を侵食する。
フー―――
鼻から煙を吐き出した。
「じゃあ、こっちなんで。馬場団地の回収、大変ッスけど頑張ってください。」
手を振りながら右の道へ夛田が歩いて行く。
「おう。まぁ、ジブンも頑張り。」
加藤達は手を上げた。
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