第48章 神影
日曜日
AM4:27
「んぅ……。」
身体の重たさで目が覚めた。
というか、何かがあたしにくっついている。
身動きとれない。
勇人君?
いや、彼より大きい人だ。
誠也君だろうか?
"モデルみたいに足が長くなくても"
イライライラ―――
昨日のお風呂での事を思い出すと何て無神経な人だろうと腹が立つ。
バコ――
思わず肘うちした。
「いてぇッ!!」
―――アレ?
でも、聞こえてきたのは違う声。
ゆっくりと振り向く。
「……ひでぇよ…桜ちゃん。」
そこにいたのは三善先輩だった。
ナンデナンデナンデ―――
「きゃあぁぁああ!!」
思わず悲鳴を上げてしまった。