第48章 神影
バンッ――
「誠也ちゃーん、のもーずぇーッ!!」
「うるせぇッ!!」
突然扉が開いたかと思うと翔が叫んだ。
思わず俺も叫ぶ。
「なんだよ、機嫌わりぃんか?」
ゾロゾロといつものメンバーが中に入ってきた。
みんな顔が痣や絆創膏だらけだ。
いつもの事だけどコイツらが来るの急すぎる。
つーか、なんでいつも俺ん家なんだよッ!!
まぁ、別に良いけど。
「別に。」
ガシガシと頭を掻いた。
「あれ?桜ちゃん寝とるん。」
清がベットを見た。
「チューしていい?」
いつの間にかベッドに入っていた翔が桜の口に唇を近づけている。
「テメェ………。」
俺は立ち上がってボキボキと拳を鳴らす。
「ばかッ!!なんでテメェはいつもいつも余計なことしかしねーんだよッ!!」
「ぎゃーッ!!やめて、許して!!」
ズルズルとベットから翔が引きずり下ろされている。
「許してって、毎回同じことしやがって!!」
「バカか?お前はハカなんだろ?」
「一回死ぬしかねーな。」
「だな。」
バキ―ドコ―ガス―
「ぎゃあぁぁああ!!」
翔が拓以外の三人と俺にボコボコに蹴られている。
というか、清とタケは面白がっていた。