第48章 神影
チャプンッ―――
お風呂の湯が音を立てる。
鼻歌を交えながら足を上げた。
もう少し長かったらなぁ………。
自分の足を眺めながら考えていた。
それでそれで………誠也君と―――
「きゃあ、どうしようどうしよう!!」
顔を赤らめながらあたしは騒いでいる。
「何やってんだお前?」
「はっ!!」
ハッとなって振り向けば浴室のドアを開けた彼がジッと立っている。
全裸で。
「なっなんで――裸!?」
慌てて身体を隠す。
「いや、一緒に入ろうと思って。」
彼が身体の汚れを流す。
「なんか、一緒に入りたかったから。」
流し終えた彼が湯船に使ってくる。
前を隠そうとせずに堂々としている。
丸出しだ。
あたしは、極力そこを見ないように顔を背けた。