第47章 極使天馬vs爆鬼
「最悪、ひび入った。」
カランッ――
血塗れの松田がひびの入ったサングラスを放る。
「自業自得だろーがよ。」
こちらも血塗れの西村先輩がニヤリと笑っている。
「だから、テメーはうざいっていってんだッ!!」
松田が拳を上げた。
「だから、なんだっていうんだ!!ギザ野郎ッ!!」
先輩も拳を上げる。
ドコッ―――
同時にお互いの頬に入った。
避ける余裕などもはやない。
「かはっ―――」
「ぐっ―――」
お互いよろける。
が、
「なんで……俺が……うざ野郎に―――」
ドサッ―――
当り所が悪かったのか松田が倒れた。
「ハァハァハァハァ――やっぱ俺、ギザ…嫌いだわ。」
ゆっくりと倒れ込んだ。