第47章 極使天馬vs爆鬼
「チャラチャラ…してるわり…には…つえーな。」
「見かけで……人を判断……するなって…教わらな…かったか?どーてい。」
血塗れの三善先輩と坂井が睨み合っている。
二人とも息を切らして立ってるのがやっとの状態だ。
「うるせぇ……次で最後にしてやる。」
「どっちが――」
「オメェだよッ!!」
三善先輩が拳を挙げた。
シュッ――
拳が坂井の顔目掛けて飛ぶ。
だが、僅かにずれた。
「ばーか、どこ狙って――」
「バカはお前だッ!!」
その外れた拳が開き坂井の特攻服を掴んだ。
そして、もう片方の手で胸元を掴む。
シュッ―――
「や――」
「うぉりゃあッ!!」
グシャアッ―――
顔から一気に地面に叩きつけられた。
ドサッ――
気絶した坂井が地面に崩れ落ちる。
「ハァハァハァハァ……どーてい上等。」
座り込んだ先輩は、血だらけの口に煙草をくわえた。