第5章 出逢い
「さ、入って入って。」
先輩に背中を押され中に入った。
中には結構沢山の人がいた。
そんなに広いんだ。
あたしは驚いた。
カチャリ――
その時何かの音がした気がした。
「座って、何飲む?お酒?」
すると金髪の男の人が話かけてきた。
あれ?
サッカー部にいたっけ?
「あ…お酒弱いんで…。」
あたしは断ってオレンジジュースを頼んだんだ。
「朝日さん…やっぱり俺君の事好き。」
そう言ってキスされた。
だんだん舌が入って来る。
「ん…。」
なんだか苦い味がした。
「ごめん…我慢出来なかった。」
先輩はあたしの頭を撫でた。
「でもホントに朝日さんって無防備だね。」
先輩が不気味に笑った。
「え?」
意味がわからなかった。
それどころか頭がくらくらする。
それに熱っぽい。