• テキストサイズ

レッテル 1

第47章 極使天馬vs爆鬼




「…こいつ等、やる気あんのか?」

「さぁ?俺にもわかんねェ。」

目の前で携帯を触る橋谷とうたた寝している吉野を前に、大川先輩と竹井先輩が呟いた。
この二人はまるでやる気がない。
だから先輩達は困っていた。
だけど――

「まぁ、」

「やらないわけにはいかないわな。」

ゆっくりと進む。

「……今、良いところ。待て。」

「はぁ?」

橋谷の目の前に来た大川先輩が間抜けな声を出した。
橋谷は携帯に夢中になっている。

「……くそ、負けた。ムカつく。」

橋谷が携帯をしまい立ち上がった。

「マジかよ…。」

背の高い大川先輩が息を飲む。

「イライラするから殴らせろ。」

先輩を見下ろしながら橋谷が言った。
彼の方が先輩より背が高い。がたいも――

シュッ―――

有無を問わずに橋谷が殴りかかった。

バシィッ―――

先輩が手で受け止める。
ピリピリと振動が骨に響いた。

「半端ねェ…こりゃ本気でやらねぇとやべぇな…。」

先輩がニヤリと笑った。




/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp