第47章 極使天馬vs爆鬼
「おーい、起きてっか?」
ツンツン――
眠る吉野の頬をつつく。
「グーガー……。」
しかし、吉野はイビキをかいている。
「なんか……腹立つ。」
竹井先輩は不貞腐れた顔をすると、
バシィ――
吉野の顔を叩いた。
「………んあ?何?」
「いや、"何"じゃねーで。周りの雰囲気見てみ?」
「あ?」
キョロキョロと吉野は周りを見渡す。
「おつかれさん。……ガー……グガー。」
すると、再び彼は寝てしまった。
「起きろ!!」
バコッ――
吉野の頭を殴る。
「あー、うるせぇうるせぇうるせぇッ!!」
そう立ち上がった吉野の目が完全に開いた。
眉間に大量のシワを寄せている。
「起こしやがって……殺す。」
ボキボキと拳を鳴らした。
「へッ……やっと起きたか。じゃあ、財布ごといただくわ。」
先輩が首を鳴らした。