• テキストサイズ

レッテル 1

第46章 守りたいという名の勇気




「来るなァッ!!寄らないでッ!!あっちに行ってッ!!」

ドスドスドス―――

ズボンと下着を下ろした辰川が近寄ってくる。

キモチワルイキモチワルイキモチワルイ―――

吐き気がする。
顔を反らして見ないようにするが、彼を近付けまいとして足で抵抗する際、素足に当たる何とも言えない感触に鳥肌が立つ。
口では表現したくないモノが目の前に迫ってくる。
それがどれ程苦痛なのか辰川(かれ)は分かっていないだろう。

「なんで?美味しいよ?イチゴ味だからさァ。」

ニコニコと笑っている。
それでさえも、気持ち悪い。

「じゃあ、チューは?」

「絶対にイヤッ!!」

ハムスターのように頬を膨らます。

「なんか、それ可愛い。興奮しちゃった。」

そう言って、自分のモノを近付けてくる。

「気持ち悪いッ!!」

足で払い除けると、立ち上がって走った。

もしかしたら、逃げれるかもしれない。
そう思いながら一生懸命走る。

「お姫様、捕まえてェ。捕まえたヤツには…な・ん・と俺の次にヤらしたげる。」

ズボンを履きベルトをはめた辰川があたしの背中を指差した。




/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp