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レッテル 1
第46章 守りたいという名の勇気
「もういい、ヤるわ。」
辰川が立ち上がった。
「何を?」
「セクロス。」
晴山の問にベルトを外しながら辰川が言った。
「はぁッ!?ここでッ!?」
「イエス。」
親指を上げている。
「バカだろお前!!」
あんぐりと晴山達が口を開けている。
「バカ?」
辰川が振り返る。
「……ごめん。」
みんなが恐怖で顔をひきつらせながら反らした。
あたしからは辰川の顔が見えない。
彼がどんな顔をしているか想像するだけで恐くなった。
これから怒る行為も。
ギュッと唇を噛み締めた。
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