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レッテル 1

第5章 出逢い




「望月先輩と別れたんだって?」

机でうつ伏せになってると、前の席に座った千加が言った。

「なんで知ってるん?」

あたしはうつ伏せのまま尋ねた。

「学校中うわさになってるよ。あんたがフッたって。」

あぁ、そうか。

望月先輩誰かに言ったんだ。

「まぁ、元気だせ。つか景気付けにカラオケ行かない?」

「ごめん、今日パス。」

「えー、なんで?」

「用事あるんだ。」

「そっかぁ、わかったぁ。じゃあ、また今度いこ!」

ぺシッと千加はあたしの背中を叩くと席へ戻っていった。








ほんとは行きたくない。

カラオケじゃなくて、望月先輩の約束。

どんな顔をしてればいいの?

行く資格ない…。


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