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レッテル 1

第5章 出逢い



「先輩…あたし…。」

望月先輩が唇を離すと、あたしは口を開いた。

言わなきゃ。

このままじゃダメだ。

「好きな人いるんです。だから…先輩とは付き合えない。」

あたしは望月先輩の目をしっかりと見た。

「…そっか。」

望月先輩はしばらく考えて呟いた。

そしてあたしを放した。

「……しかたないね。」

そう言いつつも、辛そうにあたしを見ている。

「ごめんなさい。」

あたしは頭を下げた。

「謝らないで。余計つらくなる…。」

「でも…」

「なら、ひとつだけ最後のお願い聞いてくれる?」

「え?」

「明日のお別れかいに来て?その間だけでも一緒に居させて…。」

先輩はあたしを抱き締めた。





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