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レッテル 1

第43章 女顔の男




学校に着くと笠井達が下駄箱にいた。
あたしたちに気づくとニタニタとこちらを見ながら笑っている。

なんだか嫌な予感がした。

が、奴等の横を通り抜ける。

「あ…。」

バタン――

足を引っかけられた。
思わずこけてしまう。

「桜、大丈夫か?」

靴を履き替えた彼が、廊下で待っている。
運がいいのか、笠井達には気付いていない。

「大丈夫だよ。」

あたしは立ち上がると笑顔で答えた。
後ろでは、まだ笠井達が笑っている。
ムカついたが気にしないことにした






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