• テキストサイズ

レッテル 1

第41章 放たれる銃弾




「ブス女ぁぁぁああ!!」

6組の教室の入り口で麻央が叫んだ。
クラス中の視線を一気に集める。
が、笠井達は笑いながら話している。

「笠井!!お前だよ!!こっちこい!!」

千加が笠井を睨み付けている。

「はぁ?」

ゴリラ顔が振り向いた。

「こいっつってんの!!」

早苗が手招きしている。

「知重、ご指名入ったよー。」

笠井の周りのゴリラ女達が笑っている。

「お前等もだよ、ゴリラ!!」

美奈子が中指を上げた。

「なんかあったの?」

佐佐木君があたし達に寄って来た。

「うぅん、佐佐木君は関係ないこと。」

先程とはうって変わってにこやかに麻央が答えた。

おそろしい。

「そっか。あれ、朝日さん服…。」

彼の目があたしに向いた。

「春馬は見ちゃダメ。目が腐るから。」

「え?」

ゴリラがほざきやがった。

「おぅ、笠井!!ちょっ、こい!!」

「上等!!」

麻央と笠井がにらみ合いながら歩いて行った。
そのあとをゴリラと一緒に追いかけた。




/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp