第41章 放たれる銃弾
「ブス女ぁぁぁああ!!」
6組の教室の入り口で麻央が叫んだ。
クラス中の視線を一気に集める。
が、笠井達は笑いながら話している。
「笠井!!お前だよ!!こっちこい!!」
千加が笠井を睨み付けている。
「はぁ?」
ゴリラ顔が振り向いた。
「こいっつってんの!!」
早苗が手招きしている。
「知重、ご指名入ったよー。」
笠井の周りのゴリラ女達が笑っている。
「お前等もだよ、ゴリラ!!」
美奈子が中指を上げた。
「なんかあったの?」
佐佐木君があたし達に寄って来た。
「うぅん、佐佐木君は関係ないこと。」
先程とはうって変わってにこやかに麻央が答えた。
おそろしい。
「そっか。あれ、朝日さん服…。」
彼の目があたしに向いた。
「春馬は見ちゃダメ。目が腐るから。」
「え?」
ゴリラがほざきやがった。
「おぅ、笠井!!ちょっ、こい!!」
「上等!!」
麻央と笠井がにらみ合いながら歩いて行った。
そのあとをゴリラと一緒に追いかけた。