第41章 放たれる銃弾
「何で上が体操服なん!?」
教室に戻ると麻央達が近寄ってきた。
「ちょっと…。」
濡れた上着を椅子にかける。
「さっき、紫の髪の先輩が来とったけど…なんかあったんでしょ!?」
みんなが詰め寄ってくる。
「……ゴリ…笠井達に水をかけられたの…。」
あたしは仕方なく小さな声で答えた。
「はぁ!?あのクソ女共!!ぶっ殺す!!」
みんなの髪が怒りで逆立った。
異様なオーラを放っている。
「あの…みんないいよ別に――。」
「何が!?」
「だから――」
「行くよ!!」
あたしが言い終える前に千加に引きずられながら教室を出た。