第41章 放たれる銃弾
今、あたしはベットのカーテンを閉めて着替えている。
辛うじてスカートは濡れなかった。
否、そんなことはどうでもいい。
カーテンの向こうに男性が二人いると思うとドキドキした。
「三善。」
先生が呟いた。
その瞬間カーテンが揺れる。
さすが先生。
よく見ている。
冬の体操服に着替えると、濡れた髪を腕に付けていたシュシュで髪をひとつに結んだ。
服が濡れないようにするためだ。
そして、カーテンを開ける。
「あ。」
ガン見している先輩と目があった。
ズボンが心なしか膨らんでいる。
「先輩ありがとう。」
それを見ないようにして笑った。
「別に。」
先輩は顔を反らした。
「先生、タオルありがとうございました。」
ベットを降りて綺麗にタオルを畳むとベットに置いた。
「あぁ。」
先生は振り向かずに返事した。
「じゃあ、失礼します。」
部屋を出ようと扉に手をかける。
「俺も行く。」
先輩が立ち上がった。