第41章 放たれる銃弾
「やりすぎじゃね?つか、歴然としてんじゃん。」
煙草を吹かしながら、赤い髪…ではなく、紫の髪を風で揺らしながら三善先輩があたしの手を掴んでいた。
「は?」
ゴリラが驚いた顔で彼を見ている。
「お前等見ても全然突っ込みたくならねぇ。むしろ、その顔で萎えるわ。」
フーと煙を吐き出した。
「マジ意味分かんないし。何の事なんだよ!!」
ゴリラ顔が更に酷くなる。
「(ピー(自主規制))に決まってんだろ。」
涼しい顔して何言ってんだこの人。
横目で先輩を見た。
「何なの、コイツ。色んな意味でヤバくね?」
お前もな。
ゴリラ達に心の中でつっこむ。
「お前等も、桜ちゃんみたいに良い身体になれよ。顔は終わってるけど身体だけでもマシになれ。」
先輩が煙草を揉み消した。
そして、鋭い目でゴリラ達を睨み付けている。
「ムカつく!!」
ゴリラ達はそう言うと去っていった。