第41章 放たれる銃弾
次の日。
「あんた何様のつもり!?」
朝学校に行くと、ゴリラ女達に校舎裏に呼び出された。
しかも、ベタなセリフ。
漫画でよく見るパターンだ。
まさか、自分にも起きるとは。
なんだか笑える。
目の前のゴリラ顔にも。
「神様。」
「はぁ?ふざけてんの?」
いや、ふざけてんのはあんた等の顔でしょ。
思わず笑ってしまった。
「何が可笑しいんだよ!!」
あんたの顔だよ。
更に笑ってしまう。
「このブス女。」
バシャアッ――
カンッカラン―――
バケツの水を頭からかけられた。
最悪。
ずぶ濡れだ。
イライライラ―――
水をかけられたというのに、怒りの炎がメラメラと燃え上がる。
「これで、不細工な顔も綺麗になるんじゃない?」
ゴリラ達が高笑いしている。
ふざけんな。
勝手に向こうが近づいてくるだけなのにとんだ災難だ。
それに、ゴリラに不細工なんて言われたくない!!
あたしは眉間に大量のシワを作った
そして、右手を振り上げる。
……アレ?
降ろそうと思っても手が降りない。
不思議に思って、振り向いた。