第41章 放たれる銃弾
「あんた春馬のなに?」
更衣室で麻央達と着替えて髪をほどいていると、後ろから声がした。
振り向くと、先程の制服姿の女子がいた。
みんな近くでみるとババアみたいな顔のギャルだ。
いつしか、誠也君が"妖怪"と言っていたババア共を思い出した。
「何って別に何も。」
思わず吹き出しそうになったが堪えて、髪を櫛でとく。
ドンッ――
「じゃなんで春馬があんたの名前をしってんのよ。」
一番酷い顔のババアがあたしの肩を押した。
イラッ―――
ムカついたがとりあえず無視。
スプレーを振った。
シュー
身体に吹き掛ける。
「あんた聞いてんの!?」
ゴリラがキーキー喚きだした。
耳が痛い。
「キーキーうっさい!!」
麻央が叫んだ。
ナイス麻央!!
「猿か!!」
千加が笑っている。
「なんなのよ!!あんた達!!」
更に喚く。
「美人姉妹5人組だけど…なにか?」
美奈子がセクシーなポーズをとりながらゴリラ女達を見た。
「キー!!ブスのくせに!!」
「あんた鏡見てみたら?びどい顔してる。」
早苗が鏡を女達に向けた。
「うるさい!!」
女達はそう叫ぶと更衣室を出ていった。
「ざまぁ。」
みんなが笑った。