第41章 放たれる銃弾
「佐々木君、めっちゃイケメン!!」
同時刻―――
体育の授業中。
グラウンドでバレーの練習をしていた。
今日は6組と合同だ。
男女で別れている。
男子グループを見ながら麻央が騒いでいた。
「マジ!?」
他の皆も興奮気味に見ている。
あたしはそちらに目を向けた。
黒髪の男の人がジャンプしてボールを激しく叩いた。
そのボールが地面に当たり弾ける。
黒髪の人のチームに得点が入った。
"キャー!!"
女子から黄色い声が飛ぶ。
どうやら、彼は女子に人気らしい。
「うるせえぞ!!雌豚ども!!」
黒髪の人とは反対側のチームの松崎君と山中君が中指をあげている。
「黙れ!!バカ男子!!」
彼等は麻央達のブーイングを受けた。