第40章 回収野郎
「知らんわ!!行ったら勝手に死んどったんや!!」
自分達が警察を呼んだにもかかわらず、丸暴の取り調べにあった。
密室の机の前で座らされている。
しかも、相手は大人の女。
ナメられたものだ。
「あなた達が日頃、中村さんの自宅に押し入る所を見た人間が何人もいるのよ。」
ジロリと女が彼を見る。
「だから何や!?証拠はあんのか!?さっさと出せや!!」
加藤が身を乗り出す。
「奴等が勝手に死んだんや!!借りた金も返さんでな!!被害者はワシ等やで!?なんでこないなこと――」
バンッ―――
「黙り!!」
女が激しく机を叩いた。
「なっなんや!?」
「あんたら極道が民間人苦しめてるゆうのに、何が被害者や!!笑わせるんじゃないっ!!」
そして、加藤の胸ぐらを掴む。
「今は証拠がないから捕まえられないけど、いつか絶対刑務所に放り込むから覚悟しいや!!」
目の前で激しく叫んだ。