第40章 回収野郎
「我沒有錢,現在,請・原諒。
(今はお金が無いんです。許して下さい。)」
中国人らしき女は中国語を話ながら頭を下げた。
「あぁ?日本語しゃべらんかい!!」
女の髪を掴む。
「我不會・日語向我。(私日本語話せないんです。)」
泣きながら女が訴える。
「不要・・。大媽。(嘘つくなオバハン)」
加藤が中国語を話した。
すると、女が舌打ちをした。
「あんた、ただじゃおかないネ。痛い目あうとイイヨ。」
女が加藤を睨み付ける。
「なんや?ワシに喧嘩売っとんのかい?」
「閉嘴!(だまれ!!)」
プッ―――
女が唾を吹きかけた。
頬にねっとりと唾液がつく。
「上等やないかい。オバハンでも売れるような熟女パブ紹介したるわ。」
「離開!(離せ!!)」
髪を掴んだまま加藤が引きずると女が騒ぎ始めた。
けれど気にせず引きずり近くにあったティッシュで唾液を拭った。
「ワシや。今日新しいオバハン入るで?中国人やけど、顔はまぁまぁや。いつものように紹介料とコイツの収入の5割頼むわ。」
そして、携帯を取り出し電話をかけた。
「おぅ、なら今から連れていくさかい用意しときーや。ほな、また。」
そう言うと、加藤は電話を切った。
「ケン、行くで。」
「うっス。」
部屋を出た。