第39章 日本男児達の逆襲
「死ね!!」
シュッ――
誠也君はイアンに殴りかかった。
「遅い。」
バコッ――
「ぐっ――」
イアンは拳を避けると彼の腕に左手で触れると、右手で腹を殴った。
重たい拳が食い込む。
「口だけか…それとも――」
バキッ―――
「自信過剰か――」
「うっ―――」
今度は回し蹴りが入る。
ズササ―――
誠也君が床に倒れた。
「どっちにしても…日本人はバカだな。」
無表情で彼を見下ろした。
「ごちゃごちゃ…うるせぇなぁ…。」
ゆっくりと誠也君が立ち上がる。
「男なら黙って…拳で語れや!!」
激しくイアンを睨み付けた。
「なんだそれ?ジョーク?笑えねぇ。」
イアンが殴りかかった。
バシッ――
誠也君が拳を受け止める。
「だから…――」
イアンの胸ぐらを掴む。
「ごちゃごちゃうるせぇって言ってんだろ――」
シュッ――
身体が宙に浮いた。
「クソ野郎がぁッ!!」
グシャアッ―――
「ぐふぅッ――――」
一気に地面に叩きつけられた。
顔から。
彼がイアンを投げ飛ばしたのだ。
イアンが鼻から血を吹き出す。
「男がベラベラ喋るんじゃねぇ。」
ボキボキと首を鳴らした。