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レッテル 1
第37章 僅かな希望
「これが奴等の居場所だ。」
泥雲街の入口。
黒い車の前で、宗次郎は紙を渡した。
「悪い。」
誠也はそれを受け取る。
「裏に俺の番号も書いてある。何かあったら言ってこい。」
「わかった。」
「わかがし。」
護衛の男が車の後部座席のドアを開ける。
「あぁ。」
宗次郎はそう返事すると車に乗った。
「彼女を絶対たすけろ。」
ドアが閉まると、少し窓を開けて言った。
「わかってる。」
誠也は頷いた。
「行け。」
車が走り出す。
彼等はそれを見つめると、バイクへ走り出した。
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