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レッテル 1
第37章 僅かな希望
「いいんですかわかがし、暴走族ごときに――」
運転している男が呟いた。
「奴等は言ってこない、絶対に。」
宗次郎は変わりゆく景色を見ていた。
「え…。」
「あいつ等がなぜ強いかしっているか?」
「いえ…」
「なに者にも縛られないからだ。だから支配できる…国道を。」
「はぁ…?」
「あの人もそうだった。」
「え?」
「昔の話だ。」
そう言って、宗次郎は口を閉じた。
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