第35章 地獄
「Hey, a woman. It is the time of a meal.(おい、女。飯の時間だ。)」
ジョンと一緒に最初にいた部屋に戻るとソファーに座ったイアンが呟いた。
「Eat quickly. Female dog.(さっさと食べろ。雌犬。)」
そう言って、床に置かれたのはペット用の皿に入れられた粗末なご飯。
ふざけてるのか?
それとも本気?
どちらにしても絶対に食べるものか。
「It does too much.(それはやり過ぎだろ)」
ジョンが頭を掻く。
「It does too much? It is not related. This is a female dog? It is as natural as it can come.(やり過ぎ?関係ない。こいつは雌犬だぞ?これくらい当たり前だ。)」
また、煙草を取り出して吸い始めた。
殴りたい。
思いっきり後ろから殴ってやりたい。
あたしは彼を睨んだ。
「…どうすんだ?雌犬。」
まだ、振り向かない。
ユラユラと煙が上がっている
ムカつく…。
「絶対に食べない!!ご飯なんていらない!!それよりもここから出して!!手錠を外して!!」
あたしは叫んだ
腹のそこから。
ジョンとデイビットは驚いている。
「It is impossible. Because you die someday here.(無理だな。お前はいずれここで死ぬんだから。)」
イアンが立ち上がりこちらを向いた
やはり無表情。
だけど、ジョンとデイビットが顔を反らす。
意味が分からない。
「Why do you think there is no old female dog? .... Since I got bored, it killed.(今までの雌犬はどうしていないと思うか?……俺が飽きたから殺したんだよ。)」
今だに無表情。
意味は分からないけどそれでも良くないことは分かる。
あたしはゴクリと息を飲んだ。