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レッテル 1

第35章 地獄




行為が終わった後も、イアンは何も話さなかった。
黙って服を着て部屋を出ていった。

生まれたての赤ん坊のような姿で寝かされ、顔に広がるドロドロとした不快感。
早く解放されたい。
それは叶わないのだろうか。
ずっと天井を眺めていた。

早く彼に会いたい。

今頃何をしているだろうか。

彼が苦しんでいる時に、あたしはまた過ちを犯した。

あたしが悪いんじゃないとしても、これは罪。

決して許されない。

これがイアンの言った"地獄"じゃないとしても、あたしにとっては本当に地獄だ。

それに、まだ心の奥で彼が助けに来てくれると期待してる自分がいる。

本当にあたしってズルい女だなぁ…。

涙が溢れてきた。



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