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レッテル 1

第35章 地獄




愛のない行為ほど、無に等しい者はない。

何も感じない。

痛みも。

快楽も。

ただ、秩序的に執り行われてる儀式のようだ。

イアンは、あれから一切何も言わない。

揺れながら汗を垂らして呼吸を乱すだけ。

義務的に。

これが赤い髪の彼ならきっと嬉しいのに

もっと感じれる事が出来るのに。

愛を。

彼は優しく撫でてくれる。

優しく抱いてくれる。

だけどこの人は優しくなんかない。

ただの乱暴者。

早く終われ

一秒でもいいから自由になりたい

空を飛ぶ鳥のように。


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