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レッテル 1

第34章 敗北




「……俺の事……嫌になった?」

ポツリと呟く。
けれど、こちらを見ない。

「なんで?」

振り向いて彼の背中を見た。

「よえーから。」

彼の背中が小さく見える。

「そんなことないよ。誠也君は強いと思う。ボロボロになってもあたしを守ってくれた。」

ベッドに近付いて彼の背中を優しく撫でる。

「俺さ……すっげぇ恐かったんだ…殺されるんじゃねぇかって…思った……。」

彼の背中が震えている。

「大丈夫だよ。」

彼の背中を抱いた。

「……わりぃ…一人にしてくれ……。」

小さく言った。



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