第33章 恐怖再来
「テメーはさっきの黒人――。」
「ジョン・クライムデス、ヨロシク。Is a name said very?(名前なんていうの?)」
誠也君に手を差し出しながらジョンが尋ねた。
「は?」
訝しそうに彼はジョンを見ている。
「shit!!(くそっ)英語ダメデスカ?」
「は?」
「はぁ……お前の名前なんだってきいてんだ。Since it is this, a monkey is foolish.(これだから猿はバカなんだよ)」
ジョンはゴキゴキと首を鳴らすと上から彼を見下ろした。
ジョンの方が背が高い。
「秋本 誠也だ。」
「Oh、そうカ。そっちのladyは?」
ジョンがあたしを見た。
「……朝日 桜です。」
脅え気味に応えた。
「そうか、じゃあI will begin.(はじめよう)」
シュッ―――
「うわ、なんだテメェ!!」
突然、ジョンが誠也君に殴りかかった。
ギリギリでかわす。
「Don't avoid into the peculiarity of a monkey.(猿のクセによけるな)」
バコッ―――
「……っ―――」
拳が彼の左頬に当たる。
「クソがっ!!」
彼はジョンを睨み付けた
口角から血が出ている。