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レッテル 1

第4章 彼と彼




「おはぁ。」

翌朝、あたしは誠也君と遅れて学校へ行った。

「おは。あれ?さくちん雰囲気かわった?」

「なんかますます綺麗になった。……あ!!もしかして先輩とヤった?」

美奈子の問いにコクリと応えた。

「マジでぇ!?おめでとー!!」

早苗が嬉しそうに手を叩いた。







「仲直りしたみたいだね。」

席に着くと、吉田君が話かけてきた。

「うん。」

「よかったね。」

「ありがとう。あ…これブレザー、貸してくれてありがとう。助かりました。」

そう言ってあたしは紙袋に入ったブレザーを彼に渡した。

「なにお前、吉田ともヤったわけ?」

「は?」

すると、今まで見たことないような目付きで松崎君が言った。

「アイツともヤって吉田ともヤって俺とはヤらないわけ?」

「何いってるの?」

「来い!!」

松崎君はあたしの腕を強く掴んだ。

「痛い!!」

あたしは彼に引きずられながら教室を出ていった。




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