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レッテル 1
第30章 恐怖
「ぎゃあぁぁぁぁあああ!!」
すると、突然亜久里が叫び始めた。
狂ったように頭を押さえている。
「薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬……。」
同じことを繰り返しずっと言っている。
震えながら。
瞳孔の開いた目から涙を流している。
「ハァハァハァハァハァハァハァハァ…。」
呼吸も荒くなってきた。
「な…なんなんだよ…お前――――」
「どけぇ――!!」
亜久里は立ち上がると走り出した。
「あ…あっちは!!」
彼女達がいる方へ。
彼は亜久里を追いかけた。
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