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レッテル 1
第30章 恐怖
「それなら、さくちんも安心じゃん。」
麻央があたしを見た。
「なんで?」
あたしは髪を二つに結びながら首を傾げた。
「だって、秋本先輩いるじゃん。」
「そーいや、そうだ。」
「あの先輩なら安心だよね。」
「そうそう。」
皆が盛り上がっている。
そういえばそうだ。
いつも、帰るときは彼がいる。
そう思うと安心できた。
「なら、麻央。あんたには山中がいんじゃん。」
ニヤニヤ笑いながら美奈子が麻央を見ている。
「は?絶対ありえない!!」
麻央は叫んだ。
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