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レッテル 1

第27章 女の子の日




「今日ちょっと大事な奴の所行くから一緒に帰れねぇ。」

「あぁ、そう。わかった。」

放課後、教室の前で彼に言われた。
わざわざ言いに来なくてもとは思ったが、これ以上イライラしたくないので適当に返事した。

「本当に大事な奴でさ、それが女なんだけど気にすんなよ。」

「ハイハイ。」

少々"女"と言う言葉が気になったが、イライラが上回ってもはやどうでもいい。

「気になんねぇのか?女だぞ?」

妙に彼がしつこい。
イライラしているのに、余計イライラする。

「別に。」

彼の顔を見ないようにした。

「俺がその女となんかあってもいいんか?」

ジッと彼が見てくる。
もう限界だ。

「しつこい!!女のとこでもなんでも行けばいいじゃない!!あたしは今それどころじゃないの!!」

あたしはついつい強い口調で叫んでしまった。
周りの視線が集まる。

「………。」

彼が辛そうな顔をしていた。
でも、それも気にならなかった。

「先帰るからね。行きたければ勝手に行けば?」

余計な一言を言ってしまった。



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