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レッテル 1

第26章 頂点を狙う者




「殺したるわ――!!」

再び加藤が拳を上げた。
重たい拳が降りてくる。

ガシッ―――

「………殺す。」

彼は拳を片手で受け止めた。

「なんや!?」

「……桜に手ェ出しやがって…ぶっ殺す。」

彼の中の何かがキレた。
一気に瞳孔が開く。

グシャッ―――

「ぐふっ―――」

加藤の顎に蹴りを入れた。
加藤がぶっ飛ぶ。

「……殺す……殺す――。」

彼がゆっくり近付く。
硝子を踏む音が死の音色のようだ。

「…そうでないと、おもろくないわ。」

ヨロヨロと立ち上がった。


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