第26章 頂点を狙う者
バンッ――――
「加藤ォ…。」
突然ドアが開くと、日本刀を持った特攻服姿の彼が立っていた。
加藤を激しく睨んでいる。
「なんや、ソレ?ステゴロやないんかいな。……まぁ、エエわ。」
ガシガシと加藤が頭を掻く。
「これで叩き切ってやろうと思ったが…素手でやってやらぁ。桜、持っててくれ。」
「……うっうん。」
彼が投げた刀を受けとる。
「さぁて…やるか。」
ボキボキと首を鳴らす。
「ほな、さっさとおいでや。」
加藤が挑発している。
「言われなくてもいってやらぁ。」
誠也君が拳を上げた。