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レッテル 1

第3章 罪と罰




「ありがとう。」

転がったボールを吉田君が拾ってくれた。

「………別に。」

吉田君は顔を背けた。

ドンッ

そんな時彼に飛んできたボールが当たった。

「吉田君大丈夫!?」

「あー、わりぃわりぃ手が滑った。」

飛んできた先に松崎君がいた。

「わざとでしょ!?」

あたしは松崎君を睨み付けた。

「だから、手が滑ったって。ゴメンネ、よ・し・だチャン♪」

そう言って彼はボールを取った。

「…でもっ―――」

「…いいよ、俺気にしてないし。」

吉田君は自分のボールを持つとペアに戻っていった。

「さくちん。」

千加の呼ぶ声がした。

あたしは彼が気になったが元の場所に戻った。





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