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レッテル 1

第3章 罪と罰



三時間目。

更衣室で着替えたあたしはいつもの四人と体育館にいた。

今日は四組と合同で男女に分かれていた。

「ダルいなぁ体育ー。生理っていっちゃおーかな。」

麻央がめんどくさそうに言った。

あたしも体育はどちらかというと嫌いだ。

「ダメダメ。田中厳しいから絶対聞かない。」

「だねー。」

麻央はしゃがみこんだ。

そして準備体操が始まる。

男女一緒にやっているのだが、ふと男子の方に目をやった。

「あ……。」

吉田君が松崎君に蹴られている。

ふざけ気味に。

それを見て山中君が笑っている。

なんであんなことするんだろう。

あたしは目を背けた。






体操が終るとペアに分かれた。

あたしのペアは千加だ。

ボールを持ってパス練をした。

「あっごめん。」

千加の投げたールが男子の方へ転がっていった。

「いいよ。」

あたしはそれを拾いにいった
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