第3章 罪と罰
三時間目。
更衣室で着替えたあたしはいつもの四人と体育館にいた。
今日は四組と合同で男女に分かれていた。
「ダルいなぁ体育ー。生理っていっちゃおーかな。」
麻央がめんどくさそうに言った。
あたしも体育はどちらかというと嫌いだ。
「ダメダメ。田中厳しいから絶対聞かない。」
「だねー。」
麻央はしゃがみこんだ。
そして準備体操が始まる。
男女一緒にやっているのだが、ふと男子の方に目をやった。
「あ……。」
吉田君が松崎君に蹴られている。
ふざけ気味に。
それを見て山中君が笑っている。
なんであんなことするんだろう。
あたしは目を背けた。
体操が終るとペアに分かれた。
あたしのペアは千加だ。
ボールを持ってパス練をした。
「あっごめん。」
千加の投げたールが男子の方へ転がっていった。
「いいよ。」
あたしはそれを拾いにいった