• テキストサイズ

レッテル 1

第3章 罪と罰




ブーブー

授業中、携帯が鳴った。

誠也君だ。

"朝、悪かった"

と短文で書かれてある。

あたしはそれを見ると窓の外を見た。

グランドで生徒達が運動している。

けれどはしッこの方でカラフルな頭の男子生徒達がたむろっている。

その中に赤い髪をした人がいた。

きっと誠也君だ。

四階にいるあたしでもそれは分かった。

先生が注意しているようだが、全く彼らは動かない。

なんだかそれがおもしろかった。

ブーブー

再び携帯が鳴った。

メールだ。

でも知らない人から。

あたしは嫌な予感がした。

恐る恐る開いてみる。

「……っ!!」

あたしは思わず携帯を落とした。

「……落としたよ。」

席替えで隣の席になった吉田君が拾ってくれた。

「あ……ありがとう。」

あたしは彼からそれを受け取ると再び画面を見た。

そこには今朝の写真。

あたしと誠也君がキスしている姿が。

そして、赤い文字で"壊してやる"と書いてあった。



/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp