第22章 超回復力
同時刻。
岩中興業事務所―――
「おい、松下ぁ。ワレ、何度おじきに恥かかしたら気がすむんジャ、オゥ?」
「すっ…すいません。」
ソファーに腰掛けて扇子を扇ぎながら加藤は松下を睨み付けた。
向かいに松下が座っている。
「ワシは言ったで?おじきに恥かかすなと。なのに…おどれは暴走族なんぞに叩かれおってからに、極道なめとんのか!?ぁあっ!?」
ダンッ――――
加藤は力強くテーブルに足を置くと松下の髪を掴んだ。
「す…すいません…次は―――」
「……次?んなもんあるわけねぇだろうがっ!!」
グシャ――――
「ふぐぅっ――――」
松下がテーブルに叩きつけられる。
鼻から血を吹き出した。