第22章 超回復力
現在。
PM2:16
三階56号室大部屋
「よう、勇人。」
「あ、誠也兄ちゃん。それにみんな。」
窓際のベットにいる勇人君が笑顔でこっちを見た。
「傷痛む?」
あたしは勇人君に近づいて尋ねる。
「ちょっと、痛むかな。」
「そっか。」
「ところでみんなどうしたの?」
不思議そうに、勇人君がみんなをみた。
「あぁ、俺もう退院するんだ。」
誠也君が荷物を床に置いて言った。
「え!?もう!?」
勇人君は驚いている。
「コイツバカなんだよ。」
西村先輩が笑っている。
「ちげーよ、身体の造りがちがうんだよ。」
「また言ってる。」
皆は笑った。