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レッテル 1
第21章 儚い想い
「たぶんな。」
「でも、なんで誠也に言わねぇんだよ!!」
「言えるわけねーだろ。お前も知ってんだろ…岩中組の若頭がどんな奴か。」
「それは……。」
三善先輩が俯く。
「上田さんでもかなわねぇ相手だ。誠也が勝てるわけねぇ…。」
そう言って藤崎先輩は拳を握った。
「今行ったら、殺されるぞ…確実に。」
竹井先輩が呟く。
「どうにもなんねーのかよ、誠也…目覚ませよ―――」
皆が唇を噛んだ。
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