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レッテル 1
第20章 犠牲
同時刻。
「出来ましたよ。」
「………っは…。」
あたしは美容師さんに起こされて目が覚めた。
髪が綺麗に巻かれている。
化粧も先程とは違って大人っぽい。
ピンクのグロスがキラリと光る。
それよりも、嫌な夢を見た。
彼と、勇人君が松下に―――
ううん、そんなこと考えちゃだめだ。
あたしはブンブンと顔を振った。
「どうしました?」
美容師さんが不思議そうに尋ねてきた。
「いっいえ、なにもっ!!」
慌てて答える。
「じゃあ、行きましょうか。」
また案内される。
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